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AIによる業務改善のご紹介(セマンティックセグメンテーションを使った画像切り出し)

概要

弊社グループ企業の「株式会社ヒューマン・エンジニアリング」では、「MelaNailScan」という爪部メラノーマ(爪の癌)の診断支援ソフトウェアを開発しています。
「MelaNailScan」では、爪画像から鑑別指標(Di)値を算出することで、医師による生体検査要否の判断をサポートします。
爪画像は手作業で爪部分のみ切り出す必要があり、トイル削減のために爪画像切り出しAIを作成して採用しました。
本ページでは、その事例について紹介します。

課題

医師が患者の指先をカメラで接写します。
接写画像から爪部分のみを手作業で切り出しており、切り出しに大きな労力が必要となります。

課題解決へのアプローチ

画像処理AIのセマンティックセグメンテーションという技術を用いて、爪画像のみ切り出すことを採用しました。
これまで手作業で切り出した画像があったため、これをAIの学習用データにしてAIモデルを作成しました。

セマンティックセグメンテーションとは?
画像や映像の中で異なる物体や領域を識別し、それぞれにラベルを付ける技術です。
例えば、街中の写真で車、歩行者、建物などを自動的に認識し、それぞれを区別することができます。
今回は爪部分を認識するために利用しました。

出典:https://arxiv.org/pdf/1801.00868

AIを採用したことによる効果

AIによる爪画像の切り出しは、手作業で切り出したものとほぼ同等の画像が生成できました。
これにより、手作業による切り出しの労力が大きく削減されました。

手作業の切り出しとAI切り出しの比較

接写画像から爪部分のみを薄緑でオーバーレイ表示しています。

AIモデル作成においては、AWSのSageMakerを活用しました。
それについては、別途ブログ記事にまとめようと思いますので、ご期待ください。

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