RECRUIT

株式会社Q'sfix採用サイト

Entry
alt属性値を指定します。

Project story

プロジェクトストーリー03

Project story 03

オンラインフィッティングで新たな消費体験を

新型コロナウイルスの流行を背景に巣ごもり消費が拡大する中、女性向け靴ブランドを展開する株式会社ニューワールドカンパニー(以下、NWC社)は、ECサイトでの売上拡大を模索していた。靴は、ブランドやメーカーによってサイズやフィット感が異なるため、実店舗で試着してから購入するケースが圧倒的に多く、ECサイトを利用するユーザーは限られている。この問題を商機へ転換すべく、Q’sfixにAIによるオンラインフィッティングサービスの開発依頼が持ち込まれた。

Consulting / System analytics

スタートアップ企業との協創によって
今までにないユーザー体験を。

Q:システム開発のきっかけを教えてください。
「新型コロナウイルスによる時短営業や休業といった実質的な行動制限は、アパレル業界にとっても大きな打撃でした。実店舗への来店を避け、ECサイトを経由した巣ごもり消費が拡大していく中で、アパレル業界には“試着”という高いハードルがあったんです。デザインが気に入っても、フィット感や履き心地は実際に試着しなければ分からないですよね。結局、店舗に来てもらうか、諦めるかの二択しかなく、ECサイト上で完結しにくいという課題が残されていたんです。そこにイノベーションを起こそうとしたのがNWC社で、弊社が出資をするかたちでコラボレーションしていったんです。」

Q:プロジェクトはどのように進めていきましたか?
「ゴールとして設定したのが“新たな消費体験の創出”でした。一度計測した足のサイズを登録すれば、オンライン上で靴のフィッティングができるという仕組みです。気に入ったデザインの靴が自分の足のかたちに合うか、このブランドだったらどのサイズを選べばいいのかを提案してくれる。あるいは、AI機能で自分の足に合った靴をレコメンドしてくれるというものでした。そのために、まず目指したのが足サイズのデータベース化でした。」


「まずは足データを集めるという段階から始まりました。およそ10,000のサンプルデータを基に、靴の木型、素材、つま先の形状の3つの要素から複数のモデルパターンを作成しました。そしてアルゴリズムによってユーザーそれぞれの足のサイズや形状などとマッチさせていくという流れです。実は、このサンプルデータの収集は今も続いていて、アルゴリズムの精度を高めているんです。さらに、メーカー直営店だけでなく、複数のメーカー商品を取り扱う百貨店などにも導入していただいているので、複数メーカーに対応できるようにアップデートも繰り返しています。」

Implementation / Operation&Maintenance

ユーザー視点でUX/UIを追求し、
ECサイトのパフォーマンスを最大化。

Q:お客様からの声は?
「プロジェクトが始まった当時は、『漠然とDXへの課題感を抱えているけど、何からどう手を付けていいかわからない』といった声や、『やはり、実際に試着して納得して買っていただかなければお客様の満足度してもらえないのではないか』といった声が少なからずありました。でも、そういった場面にこそ、Q‘sfixの存在意義が発揮できると思うんです。クライアントによって理解度にも差がありますし、まだ形のないものを説明するのは簡単ではありません。だからといって、ただ単に社内の知識や技術を結集したものを一方的につくるというだけでもいけないと思っています。人々に使われて、社会に馴染んで、初めて商品やサービスに価値が生まれて、世の中で働くんです。特にゼロから何かをつくり出すときには、この本質に立ち返るようにしています。特に今回は、お客様と深くコミュニケーションを取っていかなければならなかったので、この点を強く実感しました。導入後は、お客様からの反響も徐々に増えて、『売上改善とともに返品率も抑えられ、在庫管理がしやすくなった』という声も頂くようになって、ようやく安心したというのが正直な感想です。新しい消費体験の提供によって顧客の満足度を高め、企業の収益性の向上にも寄与できたと思っています。」

Q:今後どのような展望でいますか?
「導入当初はユーザー需要の高い女性用のパンプスやスニーカーがメインでした。パンプスの靴擦れや、スニーカーの履き心地に関する悩みにフォーカスするかたちで発進したような感じです。今後は、次の2つの点から利用ニーズを拡大していけるよう動き出しています。まずはサービス領域。スポーツシューズやインソールなどにも応用したいと思っています。そしてもう一つが、スマホ完結。現在、自身で計測した数値をアプリに登録することもできますが、基本的には店舗に設置している計測器を使用してデータ登録することを推奨しています。今後は、スマホカメラで撮った画像から精度高く計測できるようにアップデートすることで、計測から購買まで自宅で完結できるようにしてユーザーを増やしたいと思っています。」

他のプロジェクトストーリーをみる

Project Story 01
提携クレジットカードを
マーケティング施策のツールに

Project Story 02
物流システムのDX推進によって
業務効率化を

Project Story 04
製薬・化学業界における
化学物質管理法規制対応の効率化